2020.01.07
設計者インタビュー
三研工業の設計部・中嶋さんに同じく営業部の田中さんがインタビューを行いました。
一般な設計者とは違い、比較的自由にやらせてもらってると語る中嶋さん。試作屋の設計がどのように面白いのか、何を得られるのかを語ってくださいました。田中さんの営業スキルが光る鋭い質問にも注目です。
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田中さん(以下『田中』):今日はよろしくお願いします。
中嶋さん(以下『中嶋』):お願いします。
田中:早速ですが、質問させていただきます。「設計部」なので、設計の仕事だということは分かりますが、
具体的にどのような仕事をされているんですか?
中嶋:具体的にですか。お客さん次第なんだけど、依頼の分野やジャンル関係なくやっています。
(出来ない分野だと)電装部品は出来ないけど、取り付け程度ならできるかな。
(電装のように)配線があると若干苦手だけど、機構部品ならまんべんなく設計しますよ。
田中:取り付けとおっしゃっていましたが、組立もご自分でされるんですか?
中嶋:試作だから組立もしますよ。
人に任せちゃうと、設計の意図を説明したりニュアンスで伝えるのは難しいからね。
特に細かい部分の調整とかは、自分で行ってしまうね。
田中:そうなんですね。確かに、意図を言葉で伝えるのは限界がありますよね。
ちなみに、三研工業に入社してからは何年ですか?
中嶋:3年近くやってるね。
たった3年だけど、現状で
・玩具系
・半導体系 治具
・マッサージ機
・検査用の治具
・穴径器具
・トラックの展示会用のミニチュア
など、いろんなものを作らせてもらってます。
田中:本当に様々なジャンルですね。そのように様々なお客さんとの打ち合わせで気をつけているのはどんな点ですか?
中嶋:出戻りがないようにすることかな。
打ち合わせ一発で、あとから追加で聞かなくて済むように。
だから、相手の言いたいことを受け取る理解力が必要だよね。
理解できたらその場でイマジネーションして、帰りの電車の中で一度まとめたりしています。
田中:帰りの電車の中でも!だから設計図書くまで早いんですね。
中嶋:早く書くのは経験も必要だよね。打ち合わせの中で、一番注意しないといけない所をおさえておくと設計できる。
逆にそこをおさえておかないと、ユニットが作れなくて、ぶれた設計になってしまうから。
勘所が大事です。
田中:図面は経験なんですね。では、業務で気をつけているところはありますか?
中嶋:いつも割と自由にやらせてもらってるけど、
設計にとって営業と現場と検査がある環境は最高だよね。
営業とは価格感に合わせた打ち合わせも可能だし、小部品の手配もしてくれるし。
現場がいるから加工上のR(角)とか材料の相談ができるし、追加工もすぐしてくれるので、
設計者としてはかなり恵まれた環境だと。
検査がいるから寸法測定も隣で、すぐやってくれるしね。
田中:試作屋の設計は、かなり恵まれているとお感じなんですね。
ところで、一設計者として、中嶋さんが大事にしている理念などはありますか?
中嶋:シンプルイズベストな機構。
これを大事にしてるけど、これが難しんです。
いい設計は出来上がりも美しいから。
3Dを書いている時点でごちゃごちゃしているものは、作ってみても良くないものが多いよ。
いい設計をすると、やはり機能美としてきれいだよね。
田中:難しくても追い続けるその姿勢は、まさに職人ですね。
ちなみに、試作屋の設計にはどのようなメリットがあるとお考えですか?
中嶋:良いお客さんが多いことかな。
頼ってくれるお客さんが多いからやりがいはあるよ。その分プレッシャーも大きくなるけど。
やっぱり、設計の分野が広いよね。だから設計としても飽きないし、仕事としてかなり面白い場所だと思う。
プレッシャーもあるけど、そこから楽しさが生まれてる気がする。
田中:仕事の面白さが中嶋さんの原動力なんですね。
今後、「三研工業設計部」をどのように発展させていくか、教えていただけませんか?
中嶋:そうだね、現状仕事もかなりきているし拡張していきたい。
だけど設計者の育成は5年スパンで見ていくので、そのあたりをクリアしないとな、と。
田中:5年もかかるんですか。
様々な知識や経験を得る期間も考えると、試作屋の設計としても、育成者としても中嶋さんは最適任ですね!
中嶋:そう言ってもらえると嬉しいよ。
最近は設計も専業化が進んでて、自分の専門以外は分からない人も多くなっているから、総合的な設計の能力を持った人が増えると嬉しいよね。一設計者として。
田中:なるほど、総合力ですね。ありがとうございます。
では、最後に一言。
中嶋:そうだねぇ。今後も分け隔てなく、試作屋の設計として色んなジャンルの仕事をやっていきたいです。
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お二人の人柄が随所に読み取れるインタビューでした。この場をお借りしてお二人に感謝させていただきます。
試作屋®三研工業では、この記事でお話してくださった中嶋さんによる設計を承っています。総合的な設計力を持つ中嶋さんと、いつもあなたの近くにいる営業マンが貴社の新製品開発を協力に後押しします。ぜひ一度、ご相談下さい。
お問い合わせはこちらから
一般な設計者とは違い、比較的自由にやらせてもらってると語る中嶋さん。試作屋の設計がどのように面白いのか、何を得られるのかを語ってくださいました。田中さんの営業スキルが光る鋭い質問にも注目です。
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田中さん(以下『田中』):今日はよろしくお願いします。
中嶋さん(以下『中嶋』):お願いします。
田中:早速ですが、質問させていただきます。「設計部」なので、設計の仕事だということは分かりますが、
具体的にどのような仕事をされているんですか?
中嶋:具体的にですか。お客さん次第なんだけど、依頼の分野やジャンル関係なくやっています。
(出来ない分野だと)電装部品は出来ないけど、取り付け程度ならできるかな。
(電装のように)配線があると若干苦手だけど、機構部品ならまんべんなく設計しますよ。
田中:取り付けとおっしゃっていましたが、組立もご自分でされるんですか?
中嶋:試作だから組立もしますよ。
人に任せちゃうと、設計の意図を説明したりニュアンスで伝えるのは難しいからね。
特に細かい部分の調整とかは、自分で行ってしまうね。
田中:そうなんですね。確かに、意図を言葉で伝えるのは限界がありますよね。
ちなみに、三研工業に入社してからは何年ですか?
中嶋:3年近くやってるね。
たった3年だけど、現状で
・玩具系
・半導体系 治具
・マッサージ機
・検査用の治具
・穴径器具
・トラックの展示会用のミニチュア
など、いろんなものを作らせてもらってます。
田中:本当に様々なジャンルですね。そのように様々なお客さんとの打ち合わせで気をつけているのはどんな点ですか?
中嶋:出戻りがないようにすることかな。
打ち合わせ一発で、あとから追加で聞かなくて済むように。
だから、相手の言いたいことを受け取る理解力が必要だよね。
理解できたらその場でイマジネーションして、帰りの電車の中で一度まとめたりしています。
田中:帰りの電車の中でも!だから設計図書くまで早いんですね。
中嶋:早く書くのは経験も必要だよね。打ち合わせの中で、一番注意しないといけない所をおさえておくと設計できる。
逆にそこをおさえておかないと、ユニットが作れなくて、ぶれた設計になってしまうから。
勘所が大事です。
田中:図面は経験なんですね。では、業務で気をつけているところはありますか?
中嶋:いつも割と自由にやらせてもらってるけど、
設計にとって営業と現場と検査がある環境は最高だよね。
営業とは価格感に合わせた打ち合わせも可能だし、小部品の手配もしてくれるし。
現場がいるから加工上のR(角)とか材料の相談ができるし、追加工もすぐしてくれるので、
設計者としてはかなり恵まれた環境だと。
検査がいるから寸法測定も隣で、すぐやってくれるしね。
田中:試作屋の設計は、かなり恵まれているとお感じなんですね。
ところで、一設計者として、中嶋さんが大事にしている理念などはありますか?
中嶋:シンプルイズベストな機構。
これを大事にしてるけど、これが難しんです。
いい設計は出来上がりも美しいから。
3Dを書いている時点でごちゃごちゃしているものは、作ってみても良くないものが多いよ。
いい設計をすると、やはり機能美としてきれいだよね。
田中:難しくても追い続けるその姿勢は、まさに職人ですね。
ちなみに、試作屋の設計にはどのようなメリットがあるとお考えですか?
中嶋:良いお客さんが多いことかな。
頼ってくれるお客さんが多いからやりがいはあるよ。その分プレッシャーも大きくなるけど。
やっぱり、設計の分野が広いよね。だから設計としても飽きないし、仕事としてかなり面白い場所だと思う。
プレッシャーもあるけど、そこから楽しさが生まれてる気がする。
田中:仕事の面白さが中嶋さんの原動力なんですね。
今後、「三研工業設計部」をどのように発展させていくか、教えていただけませんか?
中嶋:そうだね、現状仕事もかなりきているし拡張していきたい。
だけど設計者の育成は5年スパンで見ていくので、そのあたりをクリアしないとな、と。
田中:5年もかかるんですか。
様々な知識や経験を得る期間も考えると、試作屋の設計としても、育成者としても中嶋さんは最適任ですね!
中嶋:そう言ってもらえると嬉しいよ。
最近は設計も専業化が進んでて、自分の専門以外は分からない人も多くなっているから、総合的な設計の能力を持った人が増えると嬉しいよね。一設計者として。
田中:なるほど、総合力ですね。ありがとうございます。
では、最後に一言。
中嶋:そうだねぇ。今後も分け隔てなく、試作屋の設計として色んなジャンルの仕事をやっていきたいです。
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お二人の人柄が随所に読み取れるインタビューでした。この場をお借りしてお二人に感謝させていただきます。
試作屋®三研工業では、この記事でお話してくださった中嶋さんによる設計を承っています。総合的な設計力を持つ中嶋さんと、いつもあなたの近くにいる営業マンが貴社の新製品開発を協力に後押しします。ぜひ一度、ご相談下さい。
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