三研工業株式会社の社内ブログページです。
営業マンや技術者が会社の様子や仕事のことメインに日常を綴っていきます。

【営業Tの報告部屋】年度末に浸ってみました


こんばんは。営業Tです。

見惚れた冷たくも優しい白銀の世界で甘いチョコレートを堪能している中、
不釣り合いな桜の香りと調律の取れてない春の足音が不意に警鐘を鳴らし始めた。
急かされながら、せめて用意だけでもと足掻きたい気持ちに衣を被せて暖をとる。

そんな気分です。


さて、3月といえば卒業シーズンですね。
冒頭から少しおセンチになってしまいましたが、1番似合うのかもしれません。

大人になると卒業という言葉から縁遠くなってしまいます。
社会人では退職という言葉に成り替わりますからね。

しかし、全く使われないわけではありません。
例えば、「アイドルグループを卒業する」や「ボウリング通いから卒業する」など、
卒業という言葉を使う機会は時々あります。
それに、抜ける・いなくなる・辞める・止める・退く 等の
同様の意味を持つ言葉は無数にありますが、
卒業という言葉しか当てはまらないものはいくつかあるように感じます。
もしかして、その漢字に意味が隠されているのではないでしょうか。

「卒」は、お-わる とも読むそうです。
使い方や意味は、よく見かける「終わる」と同じです。

去るというニュアンスがある「辞める」や、中途半端な感じがする「止める」には出せない、
最後を伝える意図が「卒わる」にはあります。

学業という課程を修了した学生に、ピッタリと合うのはやはり「卒業」なのでしょう。
そう考えると「退職」を「卒業」と言い換えるのは難しいですね。
社会あるいは会社において、終わるという概念が当てはまるものは中々ありません。
ある日突然に店仕舞いとはいきませんし、
仮にそうしてもまたすぐに働かなくては生きていけません。
またここまでいくと、他者の辞めるという決断に対して
勝手に卒業という終わりの意味を付けるのは失礼なのかもしれません。

こんなにも言葉があるのに、ピッタリなものを探すのは難しいですね。
使い方ひとつでどうとでもなってしまう、「言葉」との付き合いはまだまだ飽きません。
来年度もブログは書けそうです。


今年度も、締めの時間になりました。
やり残したことだらけで、まして来年度への準備だなんて。というのが本音です。
しかし、残りが僅かという貴重で大切にしたい今日も、
季節外れの暑さに愚痴を言い合った夏の日や、揃って窓の外を眺めた雪の日と、
残酷にも一律同様に時が流れていきます。

知らず知らずのうちに必要な役割や立ち位置が変わっていく中で、
来年度は誰と何処へ歩むことになるのでしょうか。
期待と不安を胸に3度目の春を迎えます。


以上、23年度の営業Tでした。
来年度もどうぞよろしくお願いいたします。